目次
登場人物
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てんしょう君 仮面ライダーエグゼイトにあこがれている小学3年生の男子。 |
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みか先生 30代の音楽家。AMANEミュージックスタジオという音楽教室の主宰。おんぷトランプのゲームマスター。 |
はじまり
おんぷトランプを箱から取り出してみよう 音のかいだん
GAME1 わけてみよう!
おんぷトランプをト音記号とヘ音記号で分けてみよう。
二人以上いるときは、どちらが早いか勝負してみよう。
音の高さをまなぶ
GAME2 高い音が勝ち!
ト音記号だけ、もしくはヘ音記号だけつかうよ。
26枚をよくまぜます。
半分の13枚づつわけます。
せーのでカードを1枚お互い出します。
高い音を出したほうがかちです。
かちの人はカードをもっていきます。
13回やってさいごにもっているカードが多いほうがかちです。
音をよむ
ド、レ、ミ、ファ、ソ、ラ、シ、ド じゃあこれは?(高いミを指して)
GAME3 早く読めるかな?
おんぷカードをめくって音を読んでみよう。まずはト音記号だけで26枚の時間をストップウォッチではかってみよう。めざせ60秒!
ゲームの紹介(2021/2/5更新)
【入門・幼児編】
上がる下がるの概念がまだ身についていない小さなお子様は音を読めるようになるまでには時間がかかります。
そんな子供達でも記号(ヘ音記号・ト音記号)を使って遊べます。
❶けんばん線路
裏の絵のけんばんをつなげていくと線路が出来上がります!組み合わせ方によっては素敵なものが浮かび上がってくるかも。
お子様の感性のままやらせてあげてください。
❷記号分けゲーム!
単純にト音記号、ヘ音記号のカードを分けていくゲームですが、速さを競い合うことで瞬発力や集中力が身につきます。
✳︎お子様に記号名をしっかり定着させたい時は・・・
一度ゲームという概念を外して、カード分けのお手伝いをして貰います。ト音記号とへ音記号のカードを分けながら
『トおん、へおん、へおん、トおん・・・・』の様に口に出させて分けていきます。
❸記号早とりゲーム!
ト音記号とヘ音記号のカードを混合させて、どちらのカードを取るか決めます。制限時間内にどれだけゲットできるかな?(20秒くらいが適度かと思いますが、時間はその子に合わせた時間を設定してあげると、やる気度が増します!!)
❹記号de神経衰弱 ト音記号・ヘ音記号を全て混ぜて並べます。
通常の神経衰弱のように2枚めくります。2枚が違う記号どおしだったら残念ハズレ!
ト音記号どおしが出たら当たりで1ポイント獲得!そしてヘ音記号どおしの場合は5ポイント獲得!
ここでワンポイントアドバイス!この遊びに慣れてきたら自分の取ったカードの記号名を言うようにしていきます。記号の名前を確実に覚える練習になります。
❺どちらが高いゲーム!
ト音記号、ヘ音記号のどちらかを選んで人数分配ります。
「せーの!」の掛け声で一枚ずつ一斉にカードを出して対戦していきます。一番高い位置にある音を出した人が勝ち。
勝ったら出されたカードを全てポイントとしていただけます。最後に一番カードを多く持っている人がWinner!
上下の概念が付いてきているお子様、または覚え始めているお子様向けです
❻記号de豚のしっぽ
全てのカードを裏向けて円を作ります。1枚だけ取り出して円の中に置きスタート!順番にめくったカードを円の中に置いていきます。
同じ記号が出れば円の中のカードをすべてゲットできます。ただし、まんなかのドのような「串さしおんぷ」が出た場合は自分の持っているカードを全て返さなくてはいけません。最後に一番たくさんカードを持っていた人の勝ち!終わるまで勝敗が分からないドキドキゲーム。
❼じじぬき(3人以上がおすすめ!)
一般的なトランプでルールをマスターしていれば音符が読めなくても大丈夫!
年長さんであればト音記号・ヘ音記号の全てのカードを使ってできると思います。
同じカードを探し出す練習をすることで、記憶や瞬発力を養います。(「ばばぬき」がしたい場合は音符表カードを代用したります)
❽のっかてる君・はさまってる君探し
どの記号のカードを使っても構いません。10〜13枚をランダムに並べてどちらを探すかだけ予め決めて「ヨーイ・スタート!!」
〜音読みの準備ができたお子様向け〜
❾ト音記号でドレミファソラシドを順番に並べてみよう!
(まずは正解カードを見ながら。慣れてきたら見ずにやってみましょう!対戦できる相手がいれば競争してみたり、並びを変えてしまって正しく直させるクイズをしてもいいかな。)
そろばんの暗算でも玉の動きを想像しながら計算すると聞きますが、音も同じ様な感覚で、「ドはここ、レはここ、ミは・・・」という様にそれぞれの音の玉の位置を頭でイメージして動かしていけるかです。親子でできるなら子供にトランプの線(五線)に指を添えさせながら一緒に確認して行ってみてください。
また自分で五線を書いて音を下のドから順番に書いてみるのもオススメです!書くとより早く身につきます。
【中級編】
ト音記号の音が数えれば読めるようになってきた、ある程度スラスラ読めるようになってきた子向け
❶音de神経衰弱
まずはト音記号のみを使います。同じ位置の同じ音が2枚出せたらゲット!カードをゲットした時に自分の取ったカードの音も一緒に答えるようにします。もしも答えを間違えてしまったら、相手のポイントとして渡します。
❷聴音かるた(2人〜+弾き手)(絶対音感を身につける練習にもオススメです)
ト音記号のみを使用します。
音を聞いてその音の書いてあるカードを取る。
❸音de豚のしっぽ
記号で豚のしっぽが音になったバージョンです。音の高さは問わず、同じ音が出ればカードをゲット!しかし「ド」の音が出た場合は全てを返さなくてはいけません。手元に1枚もカードを持っておらず「ド」を引いてしまった場合は、次の順番の子に円の中の全てのカードを渡すことになります。
【上級編】
❶聴音かるた(2人〜+弾き手)
ト音記号、ヘ音記号ヘ音記号全てを混ぜて挑戦!
❷競技おんぷトランプ(2人+弾き手)
百人一首の競技かるたのように1対1の対戦です。13枚ずつを二人で分け自分の好きな配置で置きます。
まず、基本となるドの音を鳴らしてもらいその後、取る音を弾いてもらいます。
いち早く取ったほうが勝ち!
★その他ソルフェージュのレッスンや、音程のレッスンなどにも使えます!
おんぷトランプへの思い
ドイツ留学から日本に帰国し、岐阜県関市で音楽教室をオープンしたのが10年前のことです。
当初音楽教室では、私が音楽の導入教育を日本で受けていたため、どちらかというとドイツの音楽練習というよりも、日本でありがちな楽譜と向き合うだけのレッスンになっていました。音を読むことに興味と好奇心をもってもらえない事が多く、読譜のレベルが上がっていかない現実に悩んでいました。
ドイツの音楽教室と日本の音楽教室を比較すると、一番大きな違いは、誰のために音楽を勉強するかという点です。
ドイツの場合は、本当に音楽を演奏したい人が自分のために習いに来ます。だから自発性も高く、意見も言います。そして色んな国の音楽をたしなみ、ジャンルを楽しみます。日本の場合は、親のために音楽を演奏する人が多いのではないでしょうか。このため自発性が乏しく、他人任せなところが強いように感じました。また音楽も流行曲などに偏る傾向が強く、色んなジャンルを取り入れるチャンスも少なかったりします。
私は、日本の音楽教室を「こう変えたい!」という目標を決めました。
子供たちが目をきらきらさせて自発的に「音楽を学びたい!」と思ってくれるような練習をする。子供たちは本当に楽しいことや、やりたいことをするとき目が輝き、きらきらします。その輝きを音楽で出すことを目標としました。
そのために、まずは入り口である読譜のレベルが何とかあがらないかと考え、おんぷカードというものを作ってみました。当時はカードを見せては読んでもらうというだけに使っていたためか、なかなか乗ってくれません。
そこで「おんぷカード」にゲームの要素を足して、現在の「おんぷトランプ」の原型を作りました。レッスンに導入したところ、子供たちが音楽に対して目が輝くようになったのです。
すべての子どもたちには、音楽を楽しむ権利があります。子どもたちは、音楽が大好きで歌ったりして楽しんでいます。
しかし学校の音楽の授業などで、楽譜という大きな壁が立ちはだかると、とたんに大好きな音楽も外国語のような難しくてとっつきにくいものになってしまう。
私は、音楽を修めたものとして、楽譜が読めなくていいとは思いません。楽譜を読むことはちょっとしたコツが必要なだけなのです。
音楽の民主化を行い、音楽でたくさんの笑顔を。
おんぷトランプではそんな願いが込められています。
青木みか